着物クリーニングの頻度について
お客様からよくいただくご質問に、「着物を何回ぐらい着用したらクリーニングが必要なのか？」というものがあります。
着物のお手入れの意識が高い方ほど、そのような疑問を持たれているようです（意識が低めの方は、そもそも汚れやシミなどのトラブルが起きなければ何もしないので・・・）
確かに、世の中には着物クリーニングの必要性を説くお店は多々あれど、頻度について明確な説明をしているお店は、私の知る限りあまり多くないように思います。
それは別に、着物クリーニングのお店が騙そうだとか隠していたり誤魔化しているのではなく、実は、これといった明確な基準がないんですね。
着物クリーニング自体は汚れを取るための着物のお手入れに欠かせない物ですし、その効果ももちろんあります。
そうでなければ、着物クリーニング専門を看板に掲げたりいたしません。
ただ、着物を着た際の状況は季節や環境（屋外か？屋内か？）も含めて様々ですので、十把一絡げにして「◯回着たらクリーニングをした方が良い」と断言出来る根拠はないというのが本当のところです。
プロがおすすめする着物クリーニングの頻度
そこをあえて、長年に渡って着物クリーニングのプロとして携わってきた私が着物クリーニングの頻度の基準をお話させていただきますと、薄い色の着物なら３回以上着たら、濃い色のお着物なら５回以上着たらクリーニングは必要だと思います（着物の色が薄いほど全体的な汚れによって色がくすむのが早いため）
着物に限らず、家庭でお洗濯出来ないクリーニングが必要な衣類も、着るたびにクリーニングには出さずに、来年までしまっておくためにクリーニングに出すことがほとんどかと思います。
その辺りは着物も同じで、次のシーズンまで着ない場合やしばらく着用予定がない長期保管になる場合などに、クリーニングも含めて総合的なお手入れをしておくのが安心かと思います。
ただし、それは着物にシミも付けず汗もかいていないという場合ですので、シミや汗が付いた場合は、着た回数に関係なく、着物クリーニングと染み抜きや汗抜きなどのお手入れをしてから保管することが重要です。
お手持ちのお着物がクリーニングをした方が良いのかどうかが判断出来ないという方は、着物の状態を見てクリーニングが必要かどうかを診断してくれるお店に見積もりの依頼をするのが最善だと思います。
なをし屋でも、お着物を拝見させていただければ、着物クリーニングは必要か？ 染み抜きは必要か？ 汗抜きは必要か？ などを、的確に診断させていただいてお見積りさせていただきますので、まずはお気軽にご相談ください。
着物お手入れの専門家であり本物の職人が、最適なお手入れプランをご提案させていただきます。
