「赤ワインが着物に付いてシミになった」というご相談は、比較的多いシミの事例となります。
やはり、着物を着て何かの正式な集まりに列席されたり、いわゆるちょっとしたパーティーなどに参加されて、その場でお食事をされるということも少なくありません。
そのような場では、やはりお酒を飲むことが多くなりますし、華やかな席ではお祝いの場では欠かせないワインが出てきます。
なをし屋代表の栗田はお酒がほとんど飲めない(お酒よりもお茶が好き)ので、ワインの美味しさが正直あまりよく分からないのですが、お酒が好きな方に聞くと、お高いワインはそれはそれは美味しいそうですね。
ちょっと話が逸れましたが、ワインの中でも赤ワインは葡萄の皮の色素が入っておりますので、着物に限らず、衣類に付くと必ず赤紫のシミになります。
赤ワインは色素のシミになる
もし付いた衣類がご家庭でお洗濯出来る衣類であったなら、洗剤を付けてお洗濯を繰り返すことでシミが薄くなったりしますが、正絹の着物はご家庭での水洗いは不可ですので、私のような染み抜きが出来る職人の出番となります。
また機会があればいずれお話したいと思いますが、もう10年以上前、とある結婚式場さんの従業員の方が、参列した方のお着物にドバっと赤ワインをこぼしてしまったということがあったのですが、京都でも有名な染み抜きの職人さんに相談したところ、直らないから買い替えた方が良いと言われたことがありました(その後もちろん私が直しました)
他店で断られてしまう赤ワインのシミ、落とせます
そのように、赤ワインのシミは染み抜き不可として断られてしまうことも多々あるようですが、なをし屋では赤ワインのシミをお断りしたことは今のところはございません。
ただ、時間が経ち過ぎたり中途半端に染み抜きしようとしたりすると落ちないシミになることもあるので、お着物に赤ワインのシミが付いたら、そのまま何もせずにご相談いただければと思います。
適切な染み抜きを行えば、赤ワインのシミもこのように跡形もなく染み抜きすることが可能です。
【参考価格】画像部分のシミの染み抜き 20,000円程度(税別)
(※注※染み抜きは生地の素材・色合い、シミの濃さなどによって金額が変わってきます。あくまで一例の参考価格としてお考えください。クリーニングその他加工は別途料金がかかります。)