スカーフの多くは絹（シルク）で作られておりますので、着物と同様に、家庭での洗濯（水洗い）を行うと、生地の縮み・染色の滲みなどが起こる可能性が非常に高くなります。
高級ブランドのスカーフはプロに任せるのが最適解
スカーフは海外の高級ブランドの製品が多くあります。
ルイヴィトン（LOUISVUITTON）、エルメス（HERMES）、シャネル（CHANEL）、セリーヌ（CELINE）などなど…
歴史があり高級と位置付けされるブランドのほとんどが、シルクのスカーフを製品として販売しています。
シルクのスカーフを家庭で洗うと、取り返しのつかない状態に
スカーフは洋服と比べて小さいのですし、いわば大きなハンカチみたいな感じなので、汚れが付くとついつい洗濯してしまいたくなるのですが、そこはやはり絹で作られた高級ブランドの製品ですから、元のお値段もなかなかのものですし、安易に水洗いをして使えない状態になってしまうと、泣くに泣けない事態になりかねませんので、スカーフに汚れやシミが付いた時には、潔くプロに任せるのが結果的に最適解となるかと思います。
CELINEのスカーフの柄のすぐ側に、古い変色シミが出ております。
先にお話したように、スカーフは大半がシルクで作られているのですが、シルクの生地を安易に染み抜きすると、生地の傷みや染色の脱色などが起こるので、同じシルクで作られた着物の染み抜きを専門とする業者がその術に長けております。
変色したシミを抜いたところ（染み抜きの途中経過）です。
濃いめの変色シミはかなり抜けておりますが、同時に染み抜き作業によって生地の染色も抜けております。
このような場合、色修正で元に戻るようにするのですが、抜けた色を部分的に染色して元に戻す技術は、全国でも限られた職人にしか出来ない技術です。
クリーニング店などで古いシミの染み抜きを断られてしまう最大の原因が、その店ではこの色修正が出来ないという理由からとなります。
染み抜きで色が抜けた部分に色修正を施し、そこにシミがあったとは分からない状態に直すことが出来ました。
なをし屋では、他店様で断られてしまったお品物も数多く直し、お客様に大変喜んでいただいております。
そのようなお品物でお困りでしたら、ぜひ一度なをし屋にご相談ください。
【参考価格】画像部分のシミ 5,000円程度（税別）
（※注※染み抜きは生地の素材・色合い、シミの濃さなどによって金額が変わってきます。あくまで一例の参考価格としてお考えください。クリーニングその他加工は別途料金がかかります。）
