七五三のお祝いでお参りをする日は、正式には毎年11月15日が定められておりますが、日が決まっていても平日にお参りすることが難しい方が多いので、近年はその日の前後の週末や休日にお参りされる方がほとんどとなっています。
その日にお参りしなくなったと言っても、元々は定められた日があるので、何ヶ月も大幅に日程をずらすことはあまりありませんので、8月~11月くらいの時期は、七五三用のお着物のお手入れのご依頼が増える時期となります。
七五三の着物は、行事が終わると使うことがほぼない
七五三のお着物は、その行事を終えてしまうと使用する機会がほぼないので、何十年もしまいっぱなしということが少なくありません。
着物は、風を好み湿気を嫌います。
陰干しなどをせずに何十年としまったままにしていると、高確率でカビが発生し、カビが変色してシミになります。
こちらのお着物も、いざ今年のお孫さんの七五三のお参りに使おうと数十年ぶりに出してきたら、全体にカビによる変色シミが出ている状態でした。
前述したように、七五三は基本的に日が決まっており、こちらのお着物もご着用日が決まっておられましたので、特急で対応させていただきました。
染み抜き以外にも、強いカビ臭があったので、念入りなクリーニングと遠赤外線による除菌で、カビ臭をほぼ気にならないレベルに抑えました。
七五三の小物類などもご用意出来ます
また、一緒に保管されていた襦袢や小物類(袴、帯、草履など)などもカビや変色が出ておりましたので、染み抜きした場合の仕上がり具合及び料金と、新しい物を手配させていただいた場合の金額をお伝えして、今回は新しい物を手配させていただきました。
なをし屋では、七五三の帯や小物類を、豊富なカタログからお選びいただいて取り寄せることが出来ますので、小物類などが使用不可能な状態でお困りの方は、お気軽にご相談ください。
生地や繊維の弱さから、他店様では断られてしまうことが非常に多いお子様用の着物ですが、独自の染み抜き技術で、ご着用に支障のない状態に修復させていただきました。
お子さんやご自身が数十年前にお使いになられた七五三のお着物でお参りしたいと思われている方、なをし屋では着用日が迫っているお着物も緊急対応させていただいておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
【参考価格】画像部分のシミの染み抜き 20,000円程度(税別)
(※注※染み抜きは生地の素材・色合い、シミの濃さなどによって金額が変わってきます。あくまで一例の参考価格としてお考えください。クリーニングその他加工は別途料金がかかります。)