飲食をされている時というのは、当たり前ではありますが、着ている衣類を最も汚してしまう時間だと思います。
私も自分の着物や洋服にシミを付けてしまうのは、圧倒的に飲食をしている時が多いです(汗)
そんな訳で、お着物にせよお洋服にせよ、染み抜きのご相談で一番多いのは、お食事や飲み物をこぼしてシミが付いたというご相談です。
今回の事例は、CELINE(セリーヌ)のTシャツに、肩からウーロン茶がドバっとかかってしまった状態の染み抜きです。
お茶類の色素は洗濯で洗っても落ちない染みになります
肩の上からウーロン茶が大量にバシャっとかかってしまったそうで、かなり広範囲にシミが付いておりました。
お茶類にはタンニンという成分が含まれており、このタンニンの色素が生地に沈着するのが原因で、洗濯で水洗いしても落ちないシミになってしまうのです。
タンニンが原因で生地に定着してしまったシミは、染み抜き用の薬剤を使って、その化学反応を用いてシミを分解しないと、シミが消えてくれません。
今回は地の色が白でしたので、地色の色抜けの心配をせずにシミを抜くことが出来ました。
白地は色が抜けないが、シミも残りやすい
ですが、反面、白い生地の場合、シミが残ると一番分かりやすいので、白い衣類の染み抜きは、決して楽な染み抜きではなく、ある意味一番染み抜きの腕が試される事例とも言えます。
今回は、シミ残りもなく、ブランド名のプリントにも影響させずにキレイに染み抜き出来ました。
【参考価格】画像部分を含めた広範囲のシミの染み抜き 15,000円程度(税別)
(※注※染み抜きは生地の素材・色合い、シミの濃さなどによって金額が変わってきます。あくまで一例の参考価格としてお考えください。クリーニングその他加工は別途料金がかかります。)