コーヒーのシミは、着物であれ洋服であれ、あるいは衣類以外の物であっても、付いたシミを落とすには染み抜きが必要になります。
その理由は、コーヒーに含まれている色素が生地に沈着し、洗剤を使っても水洗いなどでは落ちないシミとなるからです。
コーヒーのシミはプロの染み抜きが必要
洗える洋服であれば、お洗濯を繰り返せば段々と薄くなることもありますが、着物の場合、洗える着物でなければ洗濯は出来ませんので、コーヒーのシミを落とすには必然的に染み抜きが必要となります。
コーヒー豆は収穫された生豆の状態では薄緑っぽい色をしていますが、コーヒーの生豆を焙煎することによって、一種の焦げに変化し、お馴染みのコーヒー豆の茶褐色に変化するそうです。
ですので、コーヒーのシミというのは、コーヒー豆の焦げの色が溶け出した成分が生地に付いた状態だと言い換えることも出来ます。
また、コーヒーはブラック以外はミルクや砂糖を入れて飲むので、その場合は乳成分のタンパク質や糖分も含まれたシミとなります。
着物用のコートにコーヒーのシミが付いております。
このコーヒーは、カフェオレだったそうで、乳成分も含まれたシミとなっていましたので、色素の染み抜きだけでなく、タンパク質を落とす染み抜きも同時に行う必要がありました。
コーヒーのシミは、黄ばみを抜くのと同じ薬剤を使います
コーヒーの色素を抜くには、黄ばみのシミを抜くのと同じ種類の染み抜き剤を使う必要があるのですが、その染み抜き剤は生地の色も抜く力があるので、あまり無理をしないように染み抜きする必要があります。
地色を抜かずにコーヒーのシミだけを落とすことが出来ました。
【参考価格】画像部分のシミの染み抜き 8,000円程度(税別)
(※注※染み抜きは生地の素材・色合い、シミの濃さなどによって金額が変わってきます。あくまで一例の参考価格としてお考えください。クリーニングその他加工は別途料金がかかります。)