家庭で使う漂白剤には、大きく分けて二種類あります。
一つは、衣類にも使う酸素系漂白剤、もう一つは、台所で除菌などにも使う塩素系漂白剤。
お風呂場のカビ取りに使うのも塩素系漂白剤ですが、この塩素系漂白剤は、衣類に付くと間違いなく激しい脱色や変色を引き起こします。
塩素系漂白剤は、衣類の色と生地にダメージを与える
衣類に塩素系漂白剤が付くと、色を脱色や変色させるのと同時に、生地の繊維にもダメージを与えます。
ですので、塩素系漂白剤によって脱色した部分は、通常の色修正を行う染料ではなかなか綺麗に色が馴染みません。
その辺りはプロのノウハウで全ては明かせないのですが、ダメージを受けた繊維にもしっかりと定着する特殊な染料で修正することで、脱色部分を修正して目立たなくすることは可能です。
スーツのジャケットの一部分が、塩素系漂白剤が付いたことにより脱色しています。
この事例では、脱色部分の大きさは約2cmくらいになっています。
漂白剤による脱色の修正は、大きいものは難しい
塩素系漂白剤で脱色したというご相談はよくあるご相談なのですが。漂白剤で脱色した場合の色修正は、脱色部分の大きさが大きくなるほど綺麗に直すことが難しくなります。
今回のこのお品物の2cmぐらいがギリギリのラインとなります。
これ以上大きく脱色している場合、色修正で目立たなくすることは出来ても、見た目に分からないようにすることは難しくなります。
今回はほぼ分からない状態にまで直すことが出来ました。
【参考価格】画像部分の脱色の色修正 12,000円程度(税別)
(※注※染み抜きは生地の素材・色合い、シミの濃さなどによって金額が変わってきます。あくまで一例の参考価格としてお考えください。クリーニングその他加工は別途料金がかかります。)