長襦袢に付いた血液のシミ
血液のシミ、意外と?良くあるシミの一つなんですが、扱い方を間違えると落ちないシミになってしまうので、注意が必要です。
以前もあったのですが、とあるお客さんが、着物の下に着る長襦袢に血液が付いたので、とある店に染み抜きを依頼したそうなのですが、その店の人は、「丸洗いで落ちるから丸洗いしときます」と言ったので、そのように任せたそうです。
で、仕上がってきた長襦袢を確認すると、血液のシミが全く落ちていない。
当たり前です。丸洗い(ドライクリーニング)では血液のシミは絶対に落ちません。
何故かというと、血液のシミは水溶性なので、油溶性の汚れを落とすためのドライクリーニングで落ちることは絶対にないんですね。
血液のシミを落とすには、水と適切な薬品を使った染み抜きが必須になります。
長襦袢の裾に血液のシミが付いております。
血液のシミは、付いて何もせずに染み抜き屋にお任せいただければ、綺麗に落とせる場合がほとんどですが、中途半端に染み抜きしたり、きちんと染み抜きをせずにアイロンを当てて熱を加えたりすると、血液中のタンパク質が凝固し、非常に落ちにくいシミに変化してしまうのです。
今回は何もせずにお任せいただいたので、跡形もなく綺麗に落とすことが出来ました。
【参考価格】画像部分のみの染み抜き 4,000円程度(税別)
(※注※染み抜きは生地の素材・色合い、シミの濃さなどによって金額が変わってきます。あくまで一例の参考価格としてお考えください。クリーニングその他加工は別途料金がかかります。)