女児三歳祝着の泥汚れのシミ
子供さんが生まれると、小さいうちに和装のイベントが二回もしくは三回あります。
まずは、生まれてすぐのお宮参り。
そして、三歳と五歳と七歳の時の七五三のお参り(男児と女児が何歳で七五三をするかは今でも諸説ありますので、ここでは述べません)
今回は、三歳で七五三のお参りに行かれたお子さんが着た祝着のシミのお話。
お祝い着を着て七五三のお参りに行かれたそうなんですが、お子さんが何かに躓いたか何かで、尻餅をついてしまったそうなんですね。
その時に地面が濡れていたのか、かなりベッタリと泥汚れが付いてしまったそうです。
そして、有名クリーニング店さんに染み抜きに出したそうなのですが、肝心の泥汚れは染み抜き出来ないと言われて返却されてしまい、途方に暮れて染み抜きが出来る店を探したところ、当店を見つけていただいたそうです。
泥汚れと一口に言っても、未舗装の土だった時代と違い、単純に土や泥だけの汚れではありません。
大気中の排気ガスなどが要因の煤の汚れ、その他の油脂の汚れなど、現代の泥汚れは、様々な物質を含んだ非常に複雑な汚れとなっています。
様々な物質を含んでいるということは、様々な物質に適した染み抜きの薬剤と方法を用いる必要があるということですので、安易に染み抜きを行うと落ちるはずのシミが落ちないシミになってしまう可能性もあります。
現在の泥汚れに合った適切なシミ抜き方法で、ほぼ分からない状態にシミを落としたので、ご依頼者には大変喜んでいただけました。
【参考価格】画像部分を含む裾周り全体の染み抜き 20,000円程度(税別)
(※注※染み抜きは生地の素材・色合い、シミの濃さなどによって金額が変わってきます。あくまで一例の参考価格としてお考えください。クリーニングその他加工は別途料金がかかります。)